s22)ゲートウェイとは?異なるネットワークをつなぐ翻訳者の役割
2025年07月31日
ゲートウェイ(Gateway)とは、異なる種類のネットワーク同士を接続し、相互に通信できるようにする装置やソフトウェアのことです。
たとえば、あるネットワークが「TCP/IP(インターネットで主に使われるプロトコル)」を使用していて、別のネットワークが「IPX/SPX」など異なる通信プロトコルを使っている場合、そのままでは互いに通信することができません。
ここで、ゲートウェイが両方のプロトコルを理解・変換する「通訳」のような役割を果たします。
【ネットワークプロトコル】
ネットワークプロトコルとは、ネットワーク通信を行う際の規約 (ルール)をまとめたものです。

ゲートウェイの役割と特徴
異なるプロトコル間の変換
例:メールゲートウェイでは、SMTPとX.400という異なるメールプロトコル間の翻訳を行うこともあります。
ネットワーク同士の接続
LANとWAN、イントラネットとインターネット、企業ネットワークと外部サービスなど、性質の異なるネットワーク間の橋渡しをします。
アプリケーションレベルでの動作
ゲートウェイはOSI参照モデルで言えば第7層(アプリケーション層)に関わる高度な機能を持つことが多いです。これは、単なるデータの転送だけでなく内容を理解し変換する必要があるためです。
ルーターやブリッジとの違い
機器名 | 主な機能 | 層(OSIモデル) |
---|---|---|
ゲートウェイ | プロトコル変換、ネットワーク翻訳 | アプリケーション層など高層 |
ルーター | 異なるネットワーク同士の中継・経路選択 | ネットワーク層 |
ブリッジ | 同じネットワーク内でのデータ中継・分割 | データリンク層 |