s13)macOS(マック オーエス)

2024年04月26日

macOS は Appleが開発するOSでUnixを元にした機能と操作しやすいGUIが特徴です。クライアント向けのOSにアプリケーションを追加するだけでサーバー機能を実装できるという手軽さがあります。
パソコンでは Windows の次によく使用されているmacOSはApple社が開発しており、操作しやすいGUI を備えています。
Windowsと異なるのは、システムのベースにUnixが用いられ、macOS はUNIXの認証を受けている点です。そのためUnix系OSと高い互換性があり、システムの安定性も高いレベルを維持しています。

macOSは近年までサーバー向けとパソコン向けが別製品としてありましたが、現在はパソコン向けのOSにサーバー機能を追加するアプリケーションをインストールすることでサーバー仕様のOSとして機能させることができます。アプリケーションの価格も数千円という安さのため、Macのパソコンを使用していれば気軽にサーバーを始められるメリットがあります。

UNIX 認証

OSのインターフェイスの標準規格にThe Open Groupによって策定れたSingle UNIX Specificationがあります。この標準規格はUnixを基本としており、これに準拠すると認められたOSには、UNIX (すべて大文字)と正式に名乗ってもよいとする認証が与えられます。これをUNIX認証と呼びます。この認証を受けるためにはコストがかかるため、たびたび新バージョンをリリースするLinuxなどのOSはSingle UNIX Specificateに準拠していても認証を受けないこともあります。

macOSのベース

macOSは1984年に登場したClassic Mac OSの後継にあたるOSです。 技術的にはUnix系 OSであるDarwinをベースに新たに開発されて2001年に発売されまたMac OS Xの直系といえるでしょう。Unix系OSをベースにしたことにより動作の安定性を大きく向上させました。

Macはアプリの追加でサーバーを始められる

パソコン向けOSのmacOSにアプリケーションを追加するだけでサーバーを始められます。

macOSサーバー構築のメリットと注意点

AppleはmacOS だけでなくmacOSで使用できるツールも多数開発しており、導入しやすい環境を整えているため、公式に開発された豊富なツールを利用できるメリットがあります。macOSはUnixがベースとなったシステムのため、Unix系OSで開発されたアプリケーションやツールを移植することもできます。

ただし、macOSにはハードウェアに大きな制限があります。iPhoneなどでお気づきの方もいらっしゃるとお見ますが、Apple 製品の販売は基本的にソフトウェアとハードウェアのセットとなります。 Windows では OS だけを購入して自分で用意した任意のコンピューターに購入したOSをインストールすることができますがApple製品ではできません。
基本的に、macOSはApple製のハードウェアで使用する必要があ流ため、自由度の低さについては理解しておきましょう。Apple はサーバー用途の製品開発をあまり行っていないため、本格的な業務システムを構築する場合はmacOSは選ばれにくいOSです。

バージョン5.7.1

サーバー向けのOSだったmacOS Server がアプリケーションになったのはバージョン5.7.1からです。これに合わせてサーバー用に提供されていた多くの機能が削除されました。

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