n10)集客型 Web サイトに載せるべき5つのコンテンツ
2025年09月02日
売り上げアップや顧客獲得を目的とした集客型 Web サイトの場合どのような情報を公開する必要があるでしょうか。集客型 Webサイトに載せるべきコンテンツとして最初は次の5つを考えましょう。
1.強みや売りを伝える
小さな会社の場合は同業他社との違いを明示し、「他社ではなく自社が選ばれる理由」 がネット集客において重要であることを「3C分析によって自社の強みを言語化する」で紹介しました。自社の強みを社内で共有して通常の営業ではもちろん、Webサイトでも紹介することが重要です。
Web上では「比較される」ということを前提とし、見込み客が自社のWebサイトへ来訪した際に、「他社とは違うところ」「優れている点」「何を売りとしているのか」といった点が伝わりやすいように情報を掲載します。
これらを簡単かつ効果的に実現する方法は、「3C分析によって自社の強みを言語化する」で紹介したエレベーターピッチをもっとも目に付く場所に掲載することや、「○○ (社名) が選ばれる5つの理由」 といった内容で自社の優位性をアピールしましょう。自社の強みや売りは言語化 明文化しない限りお客様には伝わりません。
2.課題解決コンテンツ
小さな会社がWebサイトに載せるべきものとして「課題解決コンテンツ」があります。Web サイトに来訪する方の中には何かしらの悩みや課題、欲求を持って訪れることがあります。それらの悩み、ニーズに応える「課題解決コンテンツ」があることで、見込み客との関係性を深めることができます。
たとえば、「顔のシミに効果的なコスメについて詳しく知りたい」というニーズを持ってWebサイトに来訪することが想定される場合には、それを解決できる商品を詳しく解説した情報が必要になることは分かりやすい例です。そういったページの最後には 「よくある質問と回答」 のようなコンテンツも用意して、商品を必要とするお客様が読み飛ばした内容最後にまとめて記載するなどし、見込み客が抱えているであろう疑問や悩みの解消に役立てるような方法もあります。

3.リード獲得用のオファーコンテンツ
見込み客のリード(名前、メールアドレス、年齢、性別、所属などの個人情報)を取得することを目的に、無料または低価格でWebサイト来訪者へ提供する付加価値商品のことを指します。重要なのはWebサイト来訪者にとって自身の情報を入力してでも得たいと思うものにする必要があります。
コスメ通販であれば 「無料お試しセット」、エステサロンであれば 「初回限定フェイシャル500円」、コンサルティング業であれば「セミナー収録動画を無料進呈」 などが該当します。
真夏にとある小さな飲食店で「キンキンに冷えたアイスコーヒー無料サービス中!」と書かれたのぼりを見たら入りたくなりますよね。そこでケーキを勧められたら注文する人も一定数期待できます。
熱中症対策を兼ねた“気遣いマーケティング”です。
Webサイトを集客できるものへと仕立て上げるためにはこのような優れたオファー設計が重要となり、Web サイトでありがちな 「お問い合わせはコチラ」 や 「資料請求はコチラ」 だけではない訴求が必要となります。
オファーコンテンツを申し込んだWebサイト来訪者は御社の情報に興味を持ったのですから、これから新規客になる可能性がもっとも高い見込み客」ということになり、獲得したリードに対して重点的に施策を講じていくことが顧客獲得の最短ルートになります。
4 .更新性のあるコンテンツ
ネット集客で成果を上げるためにはWebサイトが検索結果の上位に表示されるようにすることが大切です。そのためには検索ロボット対策(SEO)が必要となり、SEO対策のひとつ、Webサイト自体に更新性があるという点が重要になってきます。
検索エンジンは「情報の新鮮さ」も評価基準の一つとしているため、Webサイトには更新性のあるコンテンツを考慮しなければなりません。「ニュースリリース」 などの新着情報の他、商品やサービスの価格改定があった際には、その情報も更新するなど、 常にWebサイトに掲載されているコンテンツが新鮮である状態を作るように心がける必要があります。
さらにWeb サイト内のブログ記事更新も「更新性のあるコンテンツ」の対象となります。
5.お客様の声
集客型Webサイトに載せるべきコンテンツとして、「お客様の声」 も信頼性獲得に貢献します。お客様から見た視点で信憑性があり、そして説得力がある情報は 「顧客の生の声」になります。
そのほかにも 「推薦者の声」など、第三者による客観的なコメントは見込み客の背中を押してくれる強力なコンテンツになります。
「お客様の声」 や 「推薦者の声」をWebサイトに掲載する際は、できる限り実名で、 そして写真入りが理想的です。第三者のコメントを掲載することは事前に掲載許可を1人1人から取ったり写真を用意してもらう、または撮影させてもらうなど、意外に労がかかります。 それでも第三者からの評価は大変説得力のあるコンテンツとなるため、自社のWebサイトにはぜひ 「お客様の声」や「推薦者の声」といった第三者のコメントを紹介するコンテンツを設けましょう。
重要なWebサイトの差別化
Webサイトを作るうえで、「どのように同業他社と差別化するか」という課題は常につきまといます。 自社の強みや売りを伝える情報をコンテンツとして載せること以外にも方法があります。それは「人」 を前面に出していくことです。
企業のWebサイトであれば必ず存在する「会社概要ページ」上で、 「代表挨拶」 というコンテンツを設け、 社長の顔写真を掲載することや、「スタッフ紹介ページ」 を設けて、社員1人1人を紹介するといった方法です。 ビジネスは 「人」によって成るもので、人間関係の構築は小さな会社にとっても大きなアドバンテージとなります。 人の顔が見えない無機質なWebサイトよりも、「どのような人が働いているのか」、「どのような人がサポートしてくれるのか」 などが存分に伝わってくる「人間味のあるWebサイト」づくりを心がけましょう。