s18)アプリケーションサーバーとは?

2025年05月25日

ショッピングサイトや不動産物件検索サイト等のシステムでは、ユーザーの入力に応じて出力内容(情報)が変化します。完成したデータを事前に作成するには天文学的な数のページを用意することになるため、これらのページはその都度アプリケーションで作成して結果を出すしくみになっています。 このアプリケーションを実行するサーバーがアプリケーションサーバーです。

アプリケーションでWebページを作成する際にはデータベースを使用することがあります。その時にはアプリケーションサーバーからデータベースサーバーにリクエストを送り、必要なデータを受け取っています。一般的にシステムが搭載されたWeb サイトでは

1.クライアントとの通信とWeb コンテンツ管理→Web サーバー
2.アプリケーション実行→アプリケーションサーバー
3.情報(データ)の管理→データベースサーバー

というような役割を持たせており、この構成をWebの3層構造と呼びます。

3層クライアントサーバーシステム

Webの3層構造はWebサイトだけでなく社内向けの業務アプリケーションでも用いられています。その場合一般的には、業務アプリケーションがアプリケーションサーバーで実行され、社内スタッフはWeb ブラウザからWebサーバーにアクセスしてアプリケーションを利用します。アプリケーションサーバーは必要に応じてデータベースサーバーとやりとりします。

データベースを中心として3階層で構成された業務システムを3層クライアントサーバーシステムと呼びます。 ここでいう3階層とはそれぞれ、

1.データベースを管理する「データベース層」
2.データを処理・加工する「ファンクション層 (アプリケーション層)」
3.ユーザーインターフェイスを提供する「プレゼンテーション層」

です。

Webの3層構造の利点

アプリケーションサーバーを利用した3階層で業務システムを構築することにはいろいろな利点があります。 システムのアップグレードなどによる変更をアプリケーションの修正のみで完了でき、クライアント側は変化を意識せず利用できます。

また、クライアントはWebブラウザさえあれば業務システムにアクセスできるので、クライアントのOSやスペックを選ばないという利点があります。
そしてデータはデータベースサーバーで一元管理できる点もメリットとして挙げられます。

※3層クライアントサーバーシステム:システムによってはWebサーバーが入らず、データベースサーバー、アプリケーションサーバー、クライアントのみのケースもあります。

動的コンテンツと静的コンテンツ

ユーザーが必要情報を選んで、または入力をして表示させるコンテンツを動的コンテンツと言います。不動産情報、ショッピングサイト、ホテル検索サイトなどがよく利用されています。
それに対し、あらかじめ作成された内容を静的コンテンツと言います。

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